これまで3回のショアからの挑戦で得たものは多い。

3-4日の実釣でNZサイズと遭遇するチャンスは少なからず毎回あるが、このチャンスをどうモノにするかが最も重要だと身にしみて感じている。

前回帰ったときから、次回はボートからのファイト経験を積もうと決めていた。
日本では20kg、ましてや30kgを超えるサイズを船から狙うのは確率的にあまりにも低い、、、。
ならばNZの魚にはNZで!!ということでまずはボート選びから。

ある程度の人数で行くツアーと違い、少人数でのボート選びはなかなか難しい。
NZキングの特大を、となると北端のThreeKings IslandかWhakataneのWhiteIslandか東側のRanfurly Banksになってくるが、ThreeKingsとRanfurlyは結構な沖になるため小型ボートでは難しい。大きいボートは必然的に割高になるので、じゃあWhiteIslandってことになり、早速8カ月先くらいの予約を入れることに。

あるボートに予約を入れ、デポジットとして何割かの送金も済ませた後、2-3カ月経ってからのメールで、
『ハロー!俺たちはビジネスを変えることにしたんだ!今回は対応できなくてごめん、このままお金を返すか、それとも他のボートを紹介して前金も引き継いでおくけどどっちがいいかい?』

、、、、、え〜??これには参ってしまったが航空券もとったしとりあえず他のボートを紹介してもらうことに。
紹介してもらったのはTaurangaのマーク(Extreme Sportfishing)、日本人のエキスパートも多く乗っているためこれなら安心だったが、さらに1カ月くらいしてマークからメールが来る。

『困ったことに大きな船の座礁がTaurangaであり、釣り場は流れ出た重油でつぶれてしまっている、場所をCoromandelに変えるからそっちに直接きてくれ!!』


おっと、調べるとこのニュースNZ史上最悪の重油流出事故になってるじゃない、、、。
ここまできたらもうどこでも行く覚悟でNO PROBLEM!!と返信し、いざ出発の少し前くらいにまたメールが

『どうやら海域は元通りになっているからやっぱりTaurangaに来てくれ!!』

ともあれTaurangaを目指すことに。

重量制限と戦いながら(帰りにもめたけど)荷物を厳選し、いざTaurangaへ、ここはWhakataneとは異なり、リゾートの雰囲気もありなかなか良い。けど雨が、、、天気予報では滞在中全部雨マークが!

こっちの季節は夏だし釣りの最中の雨は気にならないとしても前回までの経験から雨はNZだと良くないんだよね、、、。
どうしても川の濁りが海にダイレクトに入ってしまい魚が岸に寄らなくなるので、、。

到着してマークに電話すると、『明日は波も高く午前中はまず無理だろう、とりあえず10時頃行くから打ち合わせしよう』

翌日マークと相談し、釣りは3日間の予定であったが、初日は出れず2日目の昼にようやく出れた。
沿岸は濁りで水は茶色!

ただ波は依然として高く、メインのポイントとなるMayor Islandはとてもじゃないけど行けない。
近場の島周りでやるが、こちらは沿岸の濁りがもろに影響していてゲキ渋状態、、、。
かろうじて7kgくらいのを2回かけ、1バラシ・1キャッチするもNZまで来てこの結果はあまりにも不憫、、、まあこれも釣りなんで最終日何とかなるだろうと思い気楽にいくことに。
 今回のファーストフィッシュ

そして最終日、天候は明らかに回復してきているがそれでも安全を見て午後から出船。この5-6時間に全てを賭ける。湾から出てみると、予想以上に凪いでいる。ホントは近場の岩礁周りの予定だったが、マークの判断で一気に進路変更し、Mayor Islandを目指す。

Mayor Islandにつくと、一面カウアイの群れ。200m四方はありそうな絨毯状態!ベイトの多さに期待感はどんどん大きくなるばかり。

Mayor Island:わかりにくいけど奥の水の色が変わってる部分が全部カウアイ!!

島の沖に40mから一気に3mまで浅くなる瀬があり、その上にはカウアイ絨毯。しかも濁りの影響は無し。
これは行ける!!特大キングが必ず下からベイトに襲いかかるタイミングを計っているに違いないと判断し、ペンシル1本で通すことにした。

キャストするルアーにはカウアイたちが20匹くらいでじゃれてくる。時折それらが食ってきたり、5kg程度のキングが何度かアタックしてくるも、特大サイズはナカナカ姿を見せてくれない。

それでも攻め続けていると、明らかに大物サイズがバゴン!!と出て、そのまま反転して下に突っ込んでいくのが見えた!!マークからは『30kgクラスだぞ!!フォローするからしっかりやれよ!!』とゲキを入れられる。

30kgサイズの突っ込みは凄まじい、、、。14キロに設定したドラグなどお構いなしで下に突っ込んでいく。
両手で竿を支え、腰を落としてなんとか態勢を維持しながらこれに耐えている。
しかし20mくらい出されたところでいきなりフックアウト!!ものすごいテンションがいきなり抜けたのでボート内をゴロゴロと転がる自分!!
フックには海藻が付着しており、どうやらボトム付近でルアーを海底に擦りつけるようにして外したみたい、、、。
しかしこの魚なんでこんな風に毎回うまい具合にルアーを外すのか???

その後は20-30kgクラスが3匹でチェイスをしてくる場面などあったが、バイトを得ることはできず、気分を変えて一度ジギングに行く。ジギングは100m前後でクロタチカマスが釣れただけで終了。
時間は既に17時を回っており、最初のカウアイポイントへ最後の望みをかけて挑む。

30分ほどキャストするが気配もなく、、やはりNZと言えども甘くはないな、、、とか考えていた時、、、、、。

ズバン!!と水面を切るような強烈なバイトが!!

今までの経験からこれはデカイ、マークも一気に船でサポートする体制に入っている。
だが引きは、、、?それほどでもない??あれ??もしかして魚替わった??マークに『これあまり大きくないんじゃない??』と言うが『そんなはずない、かなり大きいはずだ!!』とその直後、

モノスゴイ音でドラグが唸りだし、魚が下に突っ込み始めた。


どうやらバイト直後は船に向かって走っていたようだ。その凄まじい引きの中なんとか竿を支え、且つプレッシャーを与えて隙が生まれたら必死にソルティガのハンドルを巻く。

『水深25メートル!!30m付近まで動くからしっかりやれよ!!』
マークからの情報に『浅くは無い、大丈夫』と自分に言い聞かせながらハンドルを巻いていく。キングは一度に走る距離は20mくらいだが、その瞬発力というか突っ込む時の力強さが他のどんな魚にもない手強い部分だと思う。何度も不意に突っ込まれてリールを船べりに打ったり翻弄されながらも、ついにリーダーが見えた。

マークに『リーダー入ったよ!!』と伝え、もう限界にきている左手であと少し巻きとろうとするも、そこから再度30m近くラインを出されてしまう。『What a Strong Fish!!』マークが叫び、こっちはすでに背筋と腕が悲鳴を上げている、、、。
でもここまで来て、この魚を獲らずに帰れるか!という思いで最後の力を振り絞って巻きあげる。

今度はマークがしっかりボガグリップでランディング完了。
『30kgは間違いないぞ!!よくやったな!!』

 重たい!

もうこの魚とのファイトで完全に力を使い切ってバテてしまった。。
マークが『写真をとるからちゃんと持ってろよ!!』、しかも『太陽の向きが悪いな、、、』
と何度もアングルを直すたびに魚を抱えさせられた時には顔が引きつり、腕がプルプルで魚を持つ手をすぐに離してしまう。
『しっかり持たないと!!ちゃんとリリースする前に弱ってしまうぞ!』といわれるが既にこっちが死にそうなんですけど、、、、。
それでもなんとかリリース成功。キングは無事泳いで行った。

それにしても最後の最後でキャッチできて本当にうれしい。サポートしてくれたマークに感謝です。
でもこれを磯から上げるのは、、、これは至難のワザだわ、、、。このサイズとちゃんと対峙してみて改めて感じてしまった。

さて、来年の正月休みは、、、カレンダーを見ると結構長めにとれることに気づいてしまった。
今から準備を始めないとね、、、、。Jimにメールを送ることとカラダづくりから始めないと。

狙うのはもちろん磯30kgNZキング!!


 Thanks Mark!!

ROD:BLUE CHASER 84/22
REEL:SALTIGA 6000
LINE:PE6号
LURE:BLUE FISH100



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